水筒に紅茶を入れても大丈夫？｜ティーパックの入れっぱなしは？温かい紅茶も解説

水筒や魔法瓶に紅茶を入れて外出先で飲んだときに「苦い」と感じたことはありませんか？これは紅茶に含まれる成分が、水筒の中に入ったままだとその品質を変化させてしまうためです。

水筒に紅茶を入れて外出先ですぐに飲むのなら味の違いはさほどありません。しかし、何時間も水筒の中に紅茶を入れておくと、入れたての華やかな紅茶の味わいが変わってしまいます。とはいえ、できれば美味しい紅茶を外出先でも飲みたい時もありますよね。

そこでこの記事では、水筒に紅茶を入れたい方に向けて、入れるときの注意点や入れ方をご紹介します。また、温かい紅茶のおすすめの入れ方やティーパックを入れっぱなしにしても大丈夫なのか、外出先で美味しい紅茶を飲むコツも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

水筒や魔法瓶に紅茶をホットで入れると紅茶の苦味や渋みが強調されてしまいます。これは温かい紅茶を長い時間、水筒の中に入れておくと酸化が進んでしまうためです。

「まずい」といった感じ方をするのは紅茶の酸化を進行させる紅茶の温度と酸素が原因で、高いほど酸化しやすくなり酸素に触れる時間が長くなればさらに酸化も進みます。香りが弱まったり渋みが強くなったりするなどの味の変化はこの酸化によるものです。

外出先で温かい紅茶を飲みたいときは、お湯と茶葉を別々に用意します。保温性の高い水筒に熱湯を入れて紅茶ティーパッグ、またはティーストレーナーに入れた茶葉を準備しましょう。

作り方は普段、家で作るときと同様で水筒のカップにお湯を注いで、その中へ茶葉を入れてしばらく蒸らしたら出来上がりです。できるだけ保温性に優れた水筒を使用するのが紅茶を美味しく入れるポイントです。

温かい紅茶を飲みたいとき、ストレートではなくミルクティーなら酸化の影響が少ないです。また、味の劣化も感じにくく温かいミルクティーの場合は、8時間程度大きな味の変化を感じず美味しさを楽しめます。しかし、ミルクティーを入れた水筒のお手入れはストレートを入れた場合よりも汚れを落とすのが大変になります。

水筒の中や飲み口に、ミルクのたんぱく質や油分が付着してしまい洗浄に手間がかかります。しっかり洗浄しないと臭いの原因にもなるためミルクティーを入れた後のお手入れは、その日のうちに丁寧に行いましょう。

紅茶の味の変化を気にせず味わうならアイスティーがおすすめです。お湯で入れるよりも渋みやカフェインが少なく、温度の低いアイスティーなら酸化もしにくいです。ここでは美味しいアイスティーを作るポイントを紹介します。

• 作り方は2種類：熱湯で作った紅茶を冷ます・水出し用の茶葉で作る
• 紅茶の種類：水出しにはダージリンティーが最適。すっきりとした味わいが楽しめる
• なるべく早く飲む：長時間水筒内で放置すると雑菌が繁殖する場合があるので注意

水筒で紅茶を飲む際は、ティーポットとタンブラーの機能を備えている茶こし付きタンブラー・茶こし付き水筒を使用すると、本格的な紅茶の味わいが外出先でも楽しめます。以前は無印で茶こし付きの水筒が販売されていましたが、残念ながら現在はインターネットでも店舗でも在庫がありません。再販を期待しましょう。

茶こし付き水筒のメリット

• 茶葉の量・抽出時間を調整して好みの濃さで入れられる
• 入れたての紅茶が飲める
• ティーバッグよりも節約になる

紅茶に砂糖やはちみつを入れると紅茶の色が黒くなります。これは砂糖やはちみつに含まれているミネラルが紅茶の中のタンニンに反応するからです。また、三温糖なども精製度が低くミネラルが多く含まれています。紅茶に甘みを加えたいときには純度の高いグラニュー糖にすると本来の紅茶の色を楽しめます。

水筒に、お湯とティーパッグを入れたままにするのはおすすめしません。紅茶はティーパッグを浸す水の温度で風味や美味しさに違いがでます。

また、ティーパッグの入れっぱなしはその浸す時間によって茶葉の濃度も大きく変わってきます。濃くなった紅茶は苦みや渋みが出てしまうので、水筒にティーパックの入れっぱなしはやめておきましょう。

ステンレスの水筒に紅茶を入れることは問題ありません。しかし傷・サビがある場合はその部分が腐食して、食中毒になる可能性があります。日ごろのお手入れの際、ステンレスの表面に傷やサビがないかどうかよく注意して見てみてください。

ちなみにレモンティーを水筒に入れるのは避けてください。レモンに含まれる酸が水筒の内側に施されたフッ素コーティングを傷つける可能性があります。同様の理由から、酢が含まれる飲料も水筒には不向きです。

水筒は洗わずそのままにしておくと雑菌が繁殖し茶渋も残るため、使ったらその日のうちに洗いましょう。洗い方はボトルの中に食器用洗剤を2～3滴ほど垂らし、柄の付いたスポンジで中を洗います。

特にゴムのパッキン部分や凹凸がある部分などは汚れが溜まってしまいやすいです。先の細いブラシや水筒専用のお掃除ツールなどで丁寧に洗浄するようにしましょう。

水筒に温かい紅茶を長時間入れておくと紅茶本来の味わいを損ねてしまいます。水筒に紅茶を入れるときは、真空断熱水筒や水出し用の水筒を上手に活用したり、入れ方を工夫したりすると美味しい紅茶を味わえます。ぜひ記事を参考に外出先でくつろぎのティータイムを楽しんでください。