魔法瓶・水筒は冷蔵庫に入れても大丈夫？｜ステンレスボトルは冷蔵庫で冷えない？

水筒はキャンプや登山、子供の運動会などのイベントで利用される機会が多いです。暑い夏のシーズンは水分補給が重要であり、冷たい飲み物を保管できる水筒は必需品で脱水症状などの対策にも役立ちます。そんな水筒に使われている素材はサーモスの魔法瓶やステンレスボトルなど豊富にあり、それぞれ異なる特徴を持っています。

前日準備して冷蔵庫に水筒ごと冷やす方も多いですが、冷蔵庫で冷やすには素材によって冷気による影響を受け壊れるかのうせいがあるものもあります。一部の水筒は冷蔵庫に入れる際に気を付ける必要があります。

そこで今回は、前日の夜に入れる場合、冷蔵庫に水筒を入れても大丈夫なのか解説します。その他にも、蛇口付きや横向き可能な冷水筒も紹介するので必見です。本記事を読んで、水筒の魅力を知ってもらえたら嬉しいです。

ステンレスで作られている水筒（ステンレスボトル）は、他の素材と比較して耐久性に優れているのが特徴です。頑丈な作りで壊れにくく、水漏れも起こりにくいです。ステンレスは水筒を作るのに非常に適した素材で、多くの人が役立てています。

デメリットとしては、ステンレスの構造だと炭酸飲料や味噌汁などの塩分を多く含んだものは保管できません。それ以外にも牛乳も保管してはいけない飲み物です。ステンレスでも問題なく保管できる飲料水を事前に確認しておく必要があります。

ステンレスで作られている水筒は保温・保冷機能が非常に優秀です。そのため、冷蔵庫に入れても冷気による影響を受けないため安心です。3日以上経過するとさすがに影響を受けますが、1日程度なら大丈夫です。

プラスチックで作られている水筒は、ステンレス製の水筒よりも軽量なのが特徴です。そのため、キャンプや登山などのイベントでも持ち運びしやすくて便利です。子供用の水筒に使われる機会が多く、使いやすくて安心です。

デメリットとしては、他の素材と比較して耐久性が低い点が挙げられます。耐久性が低いと誤ってぶつけたり落としてしまった際に水筒に傷が付きやすいです。最悪の場合、水筒が割れて水漏れの原因になるため気を付けなくてはなりません。

プラスチックで作られてる水筒を冷蔵庫に入れると直接冷気の影響を受けます。冷たい飲み物を入れた状態の場合は問題ないです。しかし、熱い飲み物を入れた状態だと水筒が傷付く恐れがあります。

高性能プラスチックで作られている水筒は通常のプラスチック製よりも性能が高いです。このタイプの水筒は、本格的な登山などで使用される機会が多いです。通常の水筒と違い、形状がパックのような変わったデザインになっています。

飲み物を飲んだぶんだけ水筒が小さくなる仕組みになっています。そのため、通常のプラスチック同様に軽量で持ち運びしやすいです。デメリットとしては高性能プラスチックも保冷・保温機能は付いていません。

高性能プラスチックの水筒も冷蔵庫の冷気による影響を直接受けます。冷たい飲み物は問題ないですが、熱い飲み物を入れた状態で冷蔵庫に保管するのはおすすめしません。気を付けるべき点も、通常のプラスチック製と一緒です。

ブリキやアルミニウムで作られている水筒はステンレスの頑丈さに加え、サバイバルの特性を持ち合わせています。軍人が使用する水筒としてよく利用され、耐熱性に優れています。そのため、そのまま火にかけるのも可能です。

デメリットとしては、保冷・保温機能が付いていない点が挙げられます。気を付けるべき点としては熱伝導率が高いため、水筒に入れた飲み物の温度がそのまま伝わってきます。冷たいものは冷たくなり、熱いものは手で持てないほど熱くなります。

ブリキやアルミニウムで作られた水筒は冷蔵庫に入れても問題ないです。しかし、こちらも保冷・保温機能が付いていないため、冷気による影響を直接受けます。冷蔵庫で冷やした後に外に持ち出すと、水筒に水滴が大量に付いてしまいます。

魔法瓶タイプの水筒だとしっかり冷やすのは難しいです。このタイプの水筒は内部の構造が二重構造でその隙間は真空状態になっており、外側の空気の影響を受けにくくなっています。その為、冷蔵庫に入れても冷えるときはほとんどありません。ただし、水筒の周りは冷える為、中身がぬるくなるのは防げます。

水筒に入れた水やお茶を次の日に飲むのは基本的に問題ないです。実際、翌日に利用する水筒に前日のうちから飲み物を入れて準備しておく人も多いです。

しかし、直射日光が直接当たる場所や水筒が不衛生な場合は、早い段階で飲み物が駄目になる恐れがあります。そのため、飲み物を長持ちさせるために置き場所も考慮するのが大事です。なるべく長時間にならないよう1～2日で飲みほすのがおすすめです。

水筒に入れた水の日持ちは、口をつけてないかどうかで変わります。冷蔵庫で保管した場合に限りますが、口をつけていなければ約3日間日持ちします。一方、口をつけてしまうと、口内の雑菌が水筒内に入ってしまうため、当日中に飲み切ってください。

水筒は下記のような場所で手に入ります。

• イオンなどの大型スーパーやショッピングモール
• カインズ・コーナン・ナフコなどのホームセンター
• ニトリ・無印良品などの生活用品や雑貨を販売する店舗
• ヤマダ電機・ビックカメラなどの家電量販店
• Amazon・楽天などの通販サイト

人気メーカーのニトリではワンタッチボトル・シームレスボトル・炭酸用のスポーツボトルなど機能性から水筒が選べます。シンプルでおしゃれなボトルが好みなら無印良品の水筒がおすすめです。オーソドックスなデザインなので年齢や場所に関係なく持てる水筒が揃っています。

カインズの水筒はかわいいデザインのキッズ用から通勤に持ち運びしやすいスリムなボトルまでサイズや種類が豊富です。価格の幅も広く予算に合わせた水筒選びが可能です。

水筒の保冷機能と保温機能は基本的に構造は同じです。そのため、ステンレス製であれば保冷の水筒に熱湯を入れてもOKです。ステンレス製の水筒で熱いものをキープするには一度熱湯を入れれば、真空断熱構造によって長時間保たれます。

ただ、熱すぎる飲み物を入れると水筒の飲み口の形状によっては、やけどの恐れがあるためメーカーによっては飲み口の形により保冷とだけ表示しているものもあります。コップ付きであれば保冷と保温と両方可の表示がされている場合が多いです。

学校やオフィスに毎日水筒を持参するなら、洗いやすさにも注目します。毎日洗浄するなら洗いやすいものがおすすめです。洗いやすい水筒の特徴を見ていきます。

• 水筒に手が入るサイズ
• 分解してもパーツの数が少ない
• 食器乾燥機や食器洗浄機が使える

水筒がスリムだとスポンジを持つ手が入りません。グラス用の長いスポンジもありますが、しっかりと力が入らないため洗い残しが気になります。口径が大きめならば手が入り、洗いやすいです。

水筒の本体以外にパッキンやその他のパーツが多いと、それだけ洗い物が増えてしまいます。パッキンなしの水筒も販売されているため、購入前に確認してみてください。さらに、パーツの形状が複雑なものは洗いにくいため、シンプルな構造の水筒がおすすめです。たとえパーツが複雑な形でも、食洗機対応ならば洗いやすくなります。

冷蔵庫に水筒を入れる際は、他の食材などが多くて上手く収納できない場合が多いです。そのため、収納できるスペースによっては横向きにしないと入らない時もあります。冷蔵庫に入れる水筒は横向き可能なタイプだと助かります。

また、サイズが大きい水筒だと取り出しが大変なタイプもあります。冷蔵庫から直接取り出さずに飲み物を飲みたい場合は、蛇口付きの水筒がおすすめです。冷蔵庫に入れた状態でコップなどを使えるため便利です。

水筒をきれいに保つためには正しくお手入れするのが大切です。ここでは、正しい水筒の洗い方の手順をご紹介していきます。

1. ふたやパッキンを外す(菌やカビの原因となる為、必ずパッキンも外して洗うようにしましょう)
2. フタ、パッキン、本体を台所用洗剤で洗う(複雑なフタの形は細かいところまでよく洗いましょう）
3. 水を切って乾かす(本体外側は水滴が垂れないようにすぐに布き、内側は逆さにして水が内部に残らないようにしましょう）

きちんと正しい手順で洗うと水筒を清潔に維持でき、長持ちもさせられます。ぜひ参考にしてみてください。

アイスキューブとは、中に蒸留水が入った樹脂やステンレスでできている保冷剤のことです。氷を入れると飲み物が薄くなってしまいますが、アイスキューブを使えば飲み物が薄まることなく冷たさをキープできます。

アイスキューブは繰り返し使用でき、氷を作る手間が省けます。ただし、アイスキューブは常温の飲み物を冷やすことはできず、あくまでも冷たさを保冷するものです。使い方を間違えないようにしましょう。

保冷効果の低い水筒で時間が経って中身がぬるくなってしまったときは、水筒を冷蔵庫で冷やすことも可能です。ただし、水筒を冷蔵庫で冷やすことに違和感を感じる人もいるので、オフィスなどの共有冷蔵庫を使用するときはマナーが大切です。

冷蔵庫が空いていれば水筒を冷やしてもいいと思いますが、冷蔵庫の空きスぺースが少ない場合はペットボトルなどを冷やしたい人を優先するようにしましょう。

水筒にはさまざまな種類があり、見た目のデザインや機能性に優れたものが数多く存在します。水筒を購入する際は、自分の目的や好みに合ったものを選ぶのがおすすめです。自分に合った水筒を選んで快適に過ごしましょう！