ピューター製スキットル・フラスコおすすめ4選｜お手入れ方法も

ピューター(錫)製スキットルの特徴は、サビにくい・抗菌性があるほかに、お酒の口当たりをまろやかにしてくれる効果があります。日本酒の酒器にもよく使われていることで有名。デザインに凝ったものが多く、贈答用としても人気です。

やや高価なものが多いですが、高級感のある雰囲気を味わいたい人にはピューター(錫)製スキットルがぴったり。ただ、強い圧力には弱く、負荷がかかると変形したり、壊れたりする恐れがあります。リュックサックやポケットに入れて持ち運ぶ際は注意が必要です。

ピューター(錫)には毒性があるって本当？と心配の人もいますよね。実際、ピューター(錫)自体に毒性はなく、飲み物を入れても、その飲み物に毒性のある物質が移ることもありません。そのため安心して使うことができます。

ただ、ピューター(錫)に鉛が混じっている場合は、鉛が有害になることがあります。日本では食品衛生法で規制されていますが、海外の粗悪な商品には今でも鉛が含まれている可能性があるので注意が必要です。

スキットルを選ぶ際にまずチェックしたいのが容量です。スキットルの容量は200ml前後のものが一般的。ポケットに入れて持ち運ぶことが多いので、コンパクトなものが便利です。

基本的にはアルコール度数の高いお酒を入れて使用するため、200mlでも十分楽しめますが、中には500ml以上の大容量サイズもあります。容量が足りない場合は大容量サイズでもいいですが、その分重くなりかさばるので持ち運びづらくなります。

スキットルは、さまざまなデザインが販売されています。ポケットに入れて持ち運びすることが多いので、四角形が主流です。お酒を入れるときも底が安定するので、使い勝手がよく初心者の方にもおすすめ。

他にも丸形や個性的な形のデザインもあったり、フタの素材を変えた異素材ミックスのものもあったりします。ブランドによってもデザインの方向性が違うので、ぜひ自分の好みに合ったものを見つけてみてください。

スキットルを選ぶ際は漏斗（ろうと）が付属しているかもチェックしておきましょう。口の小さいスキットルはお酒を注ぎにくいので、漏斗を使うことでこぼさず注ぐことができます。初めから付属しているものが便利。

スキットルの中には、フタが一体化されているものもあります。スキットルは口が小さいため、フタも小さいのが特徴。特にアウトドアなど外で飲むときは失くしてしまう恐れがあるので、一体化されているものなら安心です。

ピンダーブロスはイギリス・シェフィールドで誕生したブランド。創業以来ピューター製品一筋で手がけてきた、職人こだわりの逸品が人気です。スキットルは独特の美しい柄と光沢のある仕上がりが魅力的。

A.E.Williams（エー・イーウィリアムス）は、スタイリッシュなデザインが人気のブランド。イギリスで創業し、長年ピューター製の商品を出掛けてきた老舗工房で、工芸品のような美しさも感じられます。

オリエンタルピューターは、100年以上の歴史があるタイのブランド。数多くのピューター製品を制作し、イギリスブランドとは違う独特の雰囲気が感じられます。スキットルは象のデザインや、ツヤのあるシンプルなデザインが特徴。

日本製のスキットルがあれば、安心して使えるイメージがあります。しかし2023年1月現在では、日本製のピューター製スキットルはないようです。ただ、チタン製のスキットルならあります。

国内アウトドアメーカーのスノーピークでは、150ml・250mlの2種類のチタン製スキットルを出しています。金物の街として有名な新潟県三条市のメーカーなので、機能性・品質の評価が高いです。

スキットルはさほど汚れていなければ飲み口だけ食器用洗剤で洗い、中は水かぬるま湯ですすぐだけで十分です。熱湯を使うのは変形するおそれがあるので避けましょう。

汚れやお酒の匂いが気になる場合は、重曹を使うのもおすすめです。お湯と重曹を入れて重曹が溶けるまでよく振り、1時間ほどつけおきした後、中をしっかりすすいできちんと乾かします。同量のお湯とホワイトビネガーを入れて、数十秒振り混ぜてからすすぐのも有効です。

それでも落ちない汚れには卵の殻や細かい砂を入れて振り、こすり洗いのように汚れを落とす方法もあります。ただ、振りすぎるとスキットルに傷をつける恐れがあるため、力加減には注意が必要です。

ピューター製のスキットルは、凹みやすいのが難点。誤って凹ませてしまったときは、「自力で凹みを直したい」と考える人も多いのではないでしょうか。

実際、自力で凹みを直すのは難しいので、おすすめではありません。凹んだ部分を逆から叩いて戻す必要があり、至難の技だといえます。凹んでしまったのを諦めて使い続けるか、費用や時間をかけてもいいなら、修理を受け付けてくれる職人を探すしかありません。

今回はピューター製スキットルについてご紹介してきました。お気に入りのピューター製スキットルを見つけて、アウトドアでも日本酒やウイスキーを堪能しましょう。